なつ記 30代 外資勤務の一般男性が興味を持つこと一覧

価格 < 価値になるモノを選ぼう【モノを買うときの基準】

持ち物 革靴

みなさん、日々あらゆるモノを買っていると思います。
衝動買い、なんとかお金を工面してずっと買いたいモノを買う、クレジットカードの支払いを駆使して買う、友人からおすすめを聞いて買う、ネットで調べてブログやYouTubeなどでおすすめを買うなど、日々買い物をしています。

身の回りを見渡してみて、買い物をするときの基準はありますか?

モノを買うということは、自分が持っているお金をモノに変換するということです。
お金はそのままだとただの紙や金属です。
お金には兌換性があり、共通の価値を万人が理解しているので、一定の比率でモノと交換することができます。

なにと交換するかがあなたの個性となり、思考が反映されて人生をつくっていくと言っても過言ではないと思います。
好きなモノや自分だけのストーリーがあるモノに囲まれる生活って良いと思いませんか?

もちろんお金が余るほどあるのであれば、何も気にせずに欲しいモノを、欲しいタイミングで、欲しい量を買えば良いと思います。
わたしも企業に勤めるサラリーマンですので、月収をどのように割り振るか、何に変換するかを常に考えています。
その基準について野球のオーダーグラブや革靴、ゴルフクラブを例に書いていきます。

モノ選びの基準

根本的な思考として、昔からモノを買うときにはカテゴリーのベストを選ぶようにしていました。
モノにはそもそもの価値はあります。固定費的なイメージで、カテゴリーの基本価格と言えるでしょう。

硬式野球グラブであれば3万円ぐらい、Yシャツなら3,000円〜5,000円ぐらい、革靴なら2万円ぐらい。

モノを買うときにある程度調べれば、だいたいこれぐらいかなという価格帯がわかってくると思います。
カテゴリー価格帯から上振れする量が、ブランドの価値や原材料の違いで発生しています。

原価では決してないですが、カテゴリーのモノを入手するために最低限必要な金額というイメージです。

カテゴリーによりますが、上振れの量はかなり異なります。
カテゴリー価格帯からの差が少ないのであれば、スタンダードなモノを選ぶよりも自分で調べたり、実際に見てみたりして多少高くても欲しいモノを買うことをおすすめします。

初めて買うカテゴリーの場合はついとりあえずスタンダードなモノを選びがちです。
しかし、モノを買うときに自分で意思を持って選ぶことをすると買った後も大事にします。
欲しかったモノを買って終わりではなくて、買うまでに悩んだストーリー、どうやってお金を工面するか考えた日々も含めて日々大事に使いますし、使うたびにテンションが上がります。

モノの価値は買って終わりではなくて、自分で使い続けることで体験価値を価格以上に感じることができます。

革靴であれば、買ったその日はピカピカで綺麗ですが、どこの店舗でも売っている一商品とはなんら変わりません。
なので価値は価格とイコールです。

ただ、丁寧に靴磨きをして靴擦れなどを起こしながら履き馴染ませていくまでの過程や雨に濡れてしまった記憶、転職して初めて出社するときに履いた記憶、大事な商談で足元を見たときの映像など含めて、自分だけの革靴になっていきます。

自分だけの革靴は店には売っていません。
メルカリなどで売ると当たり前ですが定価より価格は落ちてしまいます。

ただ価値は価格以上です。

ストーリーを生むモノ、長年使うことができるモノ、使った先にどのような生活があるか想像できるモノを選ぶようにしています。
もちろん道具が全てではないですが、私の性質的に形から入る傾向がとても強いので、モチベーションアップには欠かせないです。

もしこれが中途半端なモノだと愛着を持って日々育てることができるでしょうか。
常に最上位のものが使用するたびに頭をチラつき、今持っているものを愛せるでしょうか。
使うたびにテンションが上がるでしょうか。

なので、カテゴリーのベストを選ぶようにしていました。

メリット

  • 日々使うモノであれば、使うたびにテンションが上がる
  • メンテナンスを怠らずに大事に使うので、長持ちして中長期の視点で経済的
  • 価格 <(自分だけの)価値

長い目で見たときには結果として経済的なメリットもあります。

また革靴の話をします。
2万円の革靴を買いました。特に強い愛着もなく、ただの仕事用の革靴という認識なので靴磨きをお店にお願いするわけでもなく、最低限の手入れだけ、もしくは何も手入れをしないかもしれません。
雨の日でも革のダメージは気にせず履いて、キズや底の状態も全く気にしません。

あっという間に劣化して1年や2年で使えなくなってしまいます。
そして2年後にまた同じような2万円の革靴を買い、2年でダメにして同じような革靴を買う。

結果として10年で5足、10万円かかる計算になります(極端な例かもしれませんが)。
しかも、常に新しい革靴を買い続けているので、この先も2年に1足買い続けることになります。

一方でこだわりを持ってブランドを選び、大事に革靴を育てた場合はどうでしょうか。

10万円する革靴を買いました。
ブランドの背景から調べているため、買った瞬間から愛着があります。もちろん買うまでにどうやったらお金を工面できるかも考えているため、買うと決めた日はウキウキするでしょう。
長く履いていきたい、自分の足に馴染ませていきたいと思っているのでプレメンテもします。
日々手入れをしたり、雨の日には履かなかったりと大事に扱います。
革底の取り替えなどもできるので修理費が5,000円〜1万円かかるとしても10年以上は履き続けることができます。

先ほどの特にこだわりもなく買った2万円の革靴と比較してみるとどうでしょうか。
革靴という同じカテゴリーに対して、10年間で10万円支払うとしてもその10年は全く異なります。

さらに、10万円の革靴を買った方は手元に愛着のある革靴(=資産)が残ります
2万円は買い替え続けているので、過去に履いた革靴はすでにゴミになっていて手元には新品の2万円の革靴しかありません。

高校時代、オーダー硬式グラブを購入してもらう

高校時代には、ミズノプロのオーダーグラブを親に買ってもらいました。

しかし、高校入学当初から5万円を超えるオーダーを買って欲しいとお願いしたわけではありません。

高校入学当時は既製品の硬式グラブを買ってもらいました。
かなり使い込み、買い替えの際にオーダーグラブが欲しい理由を説明して買ってもらいました。

すんなりとはいきませんでしたが、既製品のグラブを毎日丁寧に磨いていたこと、モノを大事にしていること、高校野球の最後の大会に向けて自分がこだわったグラブを使いたいことを理解してもらい、無事買ってもらえました。

高校卒業した後は大学で野球サークル、社会人になってからは草野球などで年に2、3回野球をする機会がありますが、まだまだ現役で使い続けています。

結果的に17歳のときに5万円のオーダーグラブを買ってもらいましたが、30歳の現在に至る13年間使っていることになります。

今でもたまに野球をする際には、オーダーグラブを手に取り、当時オーダーをしてもらったとき、納期が待てずショップに連絡したことなど鮮明に思い出すことができます。
やはり自分が欲しいと思った良いモノについてはストーリーが紐づいて価格 < 価値となることを実感しています。

REGALを卒業して初CHURCH’Sを手に入れるまで

野球をしていたこともあり、革製品は経年変化して自分だけのモノになることを理解していたので、社会人になってからは革靴に拘っていました。
ただ、新卒のときにはなかなか手が出せるわけでもなく、アウトレットでREGALの革靴を買っていました。

CHURCH’Sで革靴を見るとフォルムが美しくて「いつか履きたいな」と思い、その思いは日々強くなっていきました。
しかしすぐにCHURCH’Sは買わずにREGALのSHETLANDFOXを買います。

ケンジントンII/ダブルモンクストラップ

なぜ CHURCH’Sを選ばなかったかと言うと、日本の気候に合う革靴は日本製の革靴だろうと考えていたからです。
いま思えば同じぐらいの価格ならCHURCH’Sにすればよかったなと思います。
形もスタンダードではなく、ダブルモンクストラップを選びました。笑

初めて自分で5万円以上の革靴を買いました。
このとき初めて革靴によって、毎朝のテンションが変わるという気持ちの面と足に馴染むフィット感という機能面を実感しました。
いま思えば、CHURCH’Sだったらどうか、Parabootはどうなのかな、他のブランドは、とより革靴に興味を持つようになったきっかけでもあります。

いきなり10万円近くは出せないとヒヨってしまい、メルカリで中古のCHURCH’Sを買いました。
やはり革靴はサイズ以上に底の沈み込みが足なじみを左右するので、CHURCH’Sを持っているという自己満を解消しただけで、本質的な満足には繋がりませんでした。

この経験から革靴は高くても中古品ではなく、正規店でサイジングしてもらった上で買おうと決めました。
BUYMAなどの通販サイトもありますが、やはり微妙な個体差などがあることを考えるとピタッときた現物を買うようにしています。

2018年1月、ついにCHURCH’S 青山店でCONSULを購入します。
大学時代から知っていて最初に買うと決めていたCHURCH’Sのスタンダード、スーツに合わせられる王道靴であり、冠婚葬祭全てに対応できる自分のマスターピースにしようと思い選びました。

購入に至るまで革靴について調べているとジョンロブやエドワードグリーンなども目につきましたが、デビュー戦として昔から憧れだったCHURCH’Sにしました。

履き始める前にプレメンテをすることで足馴染みが良くなり、早く馴染む & 長く履けることを知り、靴磨き屋さんを調べました。
今でも通っていますが、Brift Hに青山店で購入したその足で行きました。

運よく靴磨き世界一の長谷川さんが対応してくださり、バキバキに磨いてくださいました。
※いまでは職人指名 長谷川磨きというクラスになり10,000円のようです。

CHURCH’S Consulは取引先の担当者からも「靴とても綺麗ですね」と褒めていただいたこともあります。
すでに価格以上の価値は回収しきっているように感じます。

履き心地は言わずもがなでそこからはCHURCH’Sの魅力に取り憑かれ、19年にはDIPLOMAT / ディプロマット、20年にはCLATFORD / デザインモンクを購入しています。
まだまだ3年と日は浅いですが、いずれもバリバリの現役で履くたびにテンションを上げてくれる大切な革靴です。

革靴についてはまだまだ書きたことがたくさんあるので、別の記事で持っている革靴について買いていきます。

ゴルフにハマり、自分にあったアイアンを探し続ける旅

新卒入社のとき、上司に連れられて会社のコンペに参加しました。
ゴルフにハマるつもりは一切なかったので、レンタルクラブで参加しました。
それを見かねた上司が以前使っていたクラブセットを譲ってくれたというのが私とゴルフクラブの出会いです(結果的にゴルフをやらざるを得なくなった)。

いただいたのはXXIOを中心としたドライバー、ウッド、アイアン、パターのセット。
上述のとおり、もともと野球をやっていた関係で棒を振ることは得意だったので、スライスはしますがボールに当たるし、ちゃんと当たれば距離も出る。
何より野球とは比べ物にならないぐらいの弾道で飛んでいくことが気持ちよくて徐々にゴルフにハマっていきます。

社会人も4年目ぐらいになってくると、大学時代の友人も遅かれ早かれ会社でゴルフを始めるようになり、夏休みなどに友人同士でゴルフに行く機会も増えていきました。

そして20年から21年にかけて、ゴルフ熱が一気に高まりました。
コロナ禍で以前のように外出することが少なくなり、相対的にゴルフに行く機会が増えたことが原因で、そろそろ自分に合うクラブを自分で買おうかなと思うようになりました。

やはり自分が調べて気になったモノ、ストーリーがあるモノを買いたいと考えます。
ただ、ゴルフクラブは無数にあり、しかもアイアンのヘッドとシャフトの相性とか組み合わせを考えるとなると大変そう。

ブランドをTitleistに絞ります。理由はカッコいいから(パターは中古のスコッティキャメロンをすでに持っている)。

19年に発売されたT300だと型落ちで安くなるかなーと思って狙っていたのですが、新作のT300とそれほど価格差がなかったです。
それなら少し+αの出費になるけれど、今後の成長にかけて新作のT300を買おうと決めました。

YouTubeやサイトで色々な情報を見ましたが、やはり自分で打ってみてフィーリングを確かめたいと思い、友人とゴルフショップに行きました。
「T300を打ちたいです」と伝えて数球試打して個人的にはなるほど、こんな感じかというどっちとも言えない印象(そもそもゴルフの技術がめちゃくちゃあるわけではない)。

店員さんからは「よく振れているから練習すれば上手くなるよ、T200とかT100の方が良いかも」とのことで、T200とT100を試打してみることに。
T100はヘッドが小さく感じてスイングするときに緊張しました。
T200は安心感もあり、何より顔が良い。
T300よりT200の方が良いかもとここで心変わり。

「スイングスピードがあるから今使っているカーボンシャフトはやめた方がいいね、重めで硬めなスチールシャフトがいいと思う。ダイ$%#%&$ゴールドとか」

ダイナミックゴールドがピンと来ないぐらいシャフトについては全くの無知だったので、聞き返して、ヘッドだけでなくシャフトもアイアン選ぶには大事なことを知りました。

ヘッドは決まったのでシャフト選び。
重めで硬めなスチールシャフトということで候補は、ダイナミックゴールドとModus3。

ダイナミックゴールドは個体差がある?みたいなことを聞いたので、日本製のModusシリーズで調べていくことに。
105, 120, 125, 130などModus3でも重さ, 重心, 硬さが異なる。
しかも数字が重さじゃなくて微妙に異なり、重心によっても感じ方が違うらしい。

ちなみに重心とか、ヘッドがブレるとか買いていますが、細かなことは全くわからないぐらいの技量です。笑

今回のシャフト選びでかなり参考にしたのは大古場プロのYouTubeです。

結果的に105じゃ軽すぎる、125とかだと重すぎると思い、115を選択しました。

つるやオンラインだと、価格変わらず、メーカー受注生産でシャフトを自由に選ぶことができました。

ゴルフについても今ハマっている趣味なので、スコアや練習について別の記事で書いていきます。

価格よりも自分だけの価値が高まるモノに囲まれたい

衝動買いや流行りモノも買い物の楽しみとしてあります。

しかし買った瞬間がモチベーションMAXで、次のシーズンには使わなかったり、タンスを見てなんで買ったんだろうと思ったり。
結局メルカリに出したりするなどで、長く愛せるようなモノは少ないように感じます。

30歳生きてようやく気づきました。
今後モノを買うときはその後の人生にどのような影響を与えるか、価格より価値が増す可能性が高いかなどを判断基準に買い物をしていきます
その点でやはり革製品は自分の身体に馴染んでいく、磨くなどの手入れができるなどで買った瞬間だけでなく、長くテンションを上げ続けてくれるモノです。

モノ消費からコト消費、サブスクリプションなど時代はモノからコトへと移ろっているように感じますが、やはりコトを充実させるためのモノ、所有欲を満たしてくれるモノに囲まれるコトという価値もあります。

monographの堀口さんの著書 人生を変えるモノ選びのルール: 思考と暮らしをシンプルに やこんまりさんの「ときめかないモノは捨てる」などにも影響を受けています。

メインは趣味のページになりますが、わたし自身の価値基準に沿って買ったモノ、これから欲しいモノを書いていきます。
みなさんが少しでも良い購買体験をして、生きているだけで幸せな空間をつくれることを祈っています。