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【転職する理由】面接で必ず聞かれる3つの質問と転職タイプ別のアクションまとめ

キャリア 転職活動

こんにちは、坂東 夏樹(ばんどう なつき)です。
このブログでは、転職面接で必ず聞かれる3つの質問についてと転職のタイプ(業界・職種・規模)を紹介します。

どうして転職したいんだろう?自分の理由が漠然としている。
転職の面接では何を聞かれるんだろう、どのように答えたら良いのだろう。
ネガティブな理由を面接でどのように説明したら良いのだろう。

そんな不安を解消できる記事です。

目次

  1. あなたはどうして転職をしたいの?理由をまとめるフォーマット
    ・なぜ転職をしたいのか、候補一覧
    ・なぜから考える次のステップの候補
  2. 次のステップ候補別でやるべきこと
    ・パターン①:同業界で職種と規模をズラす
    ・パターン②:同職種で業界と規模をズラす
    ・パターン③:同規模で職種と業界をズラす
  3. 実際に転職を成功させた人の転職理由
    ・転職理由ランキング
    ・ランキングの背景を考察する
  4. 面接で絶対に聞かれる転職の理由、どうやって答える?
    ・面接ではどうやって聞かれる?
    ・質問の意図は?
    ・本当の理由は言うべき?
  5. まとめ:大企業にいても転職が必然となった背景

まずはあなたが転職をしたいと少しでも思っているから本ブログや転職関連の情報収集していることでしょう。

初めてのことだとどうやって思考をまとめるの?
他の人ってどういう転職理由で転職活動を進めているの?
などわからないことだらけだと思います。

わたしも誰かに教えてもらえるわけではない転職活動について最初は戸惑いました。
しかし、大企業からスタートアップ、外資系と2回の転職活動を成功させました。

実際にわたしがやった方法を紹介しあなたが転職について考える参考にしてもらいたいです。

あなたはどうして転職をしたいの?理由をまとめるフォーマット

なぜ転職をしたいのか、候補一覧

  • 給与
  • 福利厚生
  • やりがい
  • 知名度
  • 職種・業種・業界のプロを目指したい
  • 業界に携わりたい
  • ワークライフバランス
  • 会社の雰囲気
  • 企業のビジョン・ミッション・バリュー
  • 海外と仕事ができること
  • 企業の成長性
  • 事業規模
  • 希望する地域で働けること
  • リモートワーク対応
  • 副業解禁している

引用元:【独自調査】東大生300人が答えた、「就活のニューノーマル」

あなたが重視する条件を書き出します。
それぞれの条件でのMAXの理想を100として現状と希望を書き出すという方法です。

あなたの事情によって条件は複雑に絡み合っていることでしょう。
一度書き出してみて理想状態であるMAXと現状、次のステップに期待することを紙に書いて整理してみましょう。

ベストなのは条件同士の相関関係が明確になった状態です。
あなたの条件なので全くの主観で構いません。

給与が10下がるならやりがいは20上がらないと割りに合わないなどが明確になっていることです。

そこまで自己分析ができると転職を検討する際の優先順位を腹落ちして理解できます。

  • 次は未経験の業界に飛び込んでITの経験を身につけたい
  • 3年程度在籍するつもりだ
  • まだ20代中盤だから結婚はもうちょっと先
  • 今の経験 × ITで最終的に志望しているITコンサルの道が開けるだろう

今の環境から脱したいがあまり急いで転職をしてしまい、失敗するケースがあります。
その場合は自分の重視する条件の整理ができておらず、転職先で違うなと思うことが原因です。

整理ができていると次のステップでの希望、何を獲得するために転職をするのかを明確に理解できます。
なのでギャップはあるでしょうが、なぜ選択をしたのかという根本を疑わずに済みます。

なぜから考える次のステップの候補

仕事・職場に求める条件は整理できましたでしょうか?
まだできていない人は簡単でも良いので、それぞれの条件の相関を理解するためにやってみてから以下を読み進めてください。

さて整理した条件に沿ってパターンを分けてみます。
転職と一言でいってもパターンは複数あります。

業界:自動車、化学、銀行など
職種:営業、マーケティング、経理、人事など
規模:大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ

パターン①:同業界で職種と規模をズラす

  • 同業界 × 同職種 × 規模
  • 同業界 × 職種 × 同規模
  • 同業界 × 職種 × 規模

業界は変えずに職種(ex.営業)もしくは規模(ex.ベンチャー)をズラすパターンです。

パターン②:同職種で業界と規模をズラす

  • 業界 × 同職種 × 同規模
  • 業界 × 同職種 × 規模

職種は変えずに業界(ex.自動車)もしくは規模(ex.ベンチャー)をズラすパターンです。

パターン③:同規模で職種と業界をズラす

  • 同業界 × 職種 × 同規模
  • 業界 × 職種 × 同規模

規模は変えずに業界(ex.自動車)もしくは職種(ex.営業)をズラすパターンです。

次のステップ候補別でやるべきこと

パターン①:同業界で職種と規模をズラす

業界は変えずに職種(ex.営業)もしくは規模(ex.ベンチャー)をズラすパターンです。

職種をズラす

元も子もない話ですが、この場合はまずは社内での異動を検討するべきです。
転職といってもリスクがないわけではないので、実現可能性とリスクの低さから考えてまずは異動を検討してみましょう。
社内異動のメリットとして、実際に社内に目指す職種の同期もしくは先輩がいるので、気軽に話を聞くことができることです。

規模をズラす

1社目で培った業界知識と職種の経験を活かして、規模をズラすパターンです。
大企業出身のみなさんに向けて書いているので考えられるのは、ベンチャー・スタートアップです。

IPOやベンチャーのニュースを聞いていてもお分かりの通り、ベンチャーは玉石混淆です。
Wantedlyの採用を見ても「即戦力」「裁量があります」などの謳い文句ばかりです。

思い切ってスタートアップへ転職するのもスリルがあって、180度変わるので楽しめる人は良いかもしれません。
わたしもグループ15,000人企業から10名のスタートアップへ転職しました。

全てを自分がやらないと回らない、放っておいても誰かがやってくれるのではなく数時間後の自分の首を苦しめるなど、経験としては非常に良かったです。

  • 会社ってこうやってまわっているんだなぁ〜
  • ネット記事に出てくるスタートアップもこんな感じなのかなぁ〜
  • プロダクト開発やマーケ施策にも携われる

スタートアップを経験した人生と経験していない人生。
わたしは経験する人生を歩めて幸せです。
話が逸れてしまいました。

まずやることは、同業のスタートアップを探すことです。
もしかしたら、今いる会社の牙城やマーケットを虎視眈々と狙っているかもしれない企業です。
ネットで検索するもよし、Wantedlyあたりで業界を絞り検索するのもよしです。

もしかしたらアライアンス系の部署にスタートアップからアプローチが来ているかもしれません。
社内での情報収集のアンテナを立ててみましょう。

次に見つけたスタートアップの独自性、強み、今の自社との違いを書き出してみてください。
その違いを魅力と感じるか、いやこの業界のことわかっていないなと感じるかで次のステップが異なります。

自社との違いを魅力と感じた場合

まず受けてみましょう。

スタートアップ側も未経験でやる気だけありますという人より、あなたの方が断然採用したいです。
そしてなぜそのスタートアップに魅力を感じたのか、解像度高く言葉にして理解してください。

決して大企業出身の自分が教えてあげようというスタンスではなく、同じ方向を向いて会話しましょう。

業界が同じということは課題も似ているはずです。
もう一歩想像力を働かせてHPや採用サイトを読み込んで、何に困っていそうで自分だったらどうやって解決するかを考えてみましょう。

面接で聞かれる可能性が高いです。
スタートアップは即戦力を求めているわけですから業界出身者、しかも若手となれば優先度は高いです。

調べてみて業界のこと、わかっていないなと少し上から目線になった

受けてみても良いですが、あまりオススメはしません。
なぜなら仮に縁があって採用できたとしても、お互いに不幸せになるからです。

スタートアップ側からは、業界経験者ということで期待値が高い。
一方、あなたはそのスタートアップに対しての第一印象が評論家のスタンスだった。

ここの小さな溝がバタフライエフェクト的に時間と共に大きな溝となってしまいます。
スタートアップは全員経営、全員採用です(メガベンチャーは除く)。

評論家スタイルではなく、自分も最前線に立って実行することが求められます。
スタートアップは大抵の場合、資金調達をしています。
立ち上げ初期は利益が出ず、毎月資金を切り崩してPMFのタイミングまで耐えています。

そのような組織に評論家は不要です。
もちろん高い視座から俯瞰することは重要ですが、同時にアリの目で泥臭いアクションも伴っていなければいけません。

面接を受けたり、オフィスに行ったりして採用の過程で心から働きたいと思うかもしれません。
ただあなたが持った第一印象はいつか出てきます。

なので規模をズラしてスタートアップへの転職を目指すのであれば、魅力を感じる会社に出会うまで探しましょう。
大企業という数年は安定した会社にいるのですからカードを切るタイミングは重要ですからね。

パターン②:同職種で業界と規模をズラす

職種は変えずに業界(ex.自動車)もしくは規模(ex.ベンチャー)をズラすパターンです。

業界をズラす

まずは現職での成果を書き出してみましょう。
その成果について、現在の業界固有のプロセスを経て成果が出たものと業界問わず発揮できるスキルを分けて整理しましょう。

業界固有の成果については、面接において過去の成果や思考プロセスとしてアピールする材料にはなりますが、採用の決定打にはなりません。

業界問わず汎用的なスキルについては、次の業界でも再現性がありパフォーマンスが出せる可能性が高いことを面接で伝えましょう。

また、あなたが一部上場企業に新卒で入社しているのであれば、大学時代の友人も同様の規模や知名度の会社に入社している可能性が高いので、志望する業界に進んだ友人がいるのであれば、話を聞いてみるのも良いでしょう。

最初にまとめた業界問わず発揮できるスキルが本当に通用するのか、確認するためです。

規模をズラす

現在の職種についてスコープを広げて考えてみましょう。
大企業に勤めているのなら、職種の一部を担当している可能性が高いです。

例えば人事部であれば、新卒採用担当(大卒のみ)などです。
しかし人事部の仕事としては採用だけでなく、労務・給与管理、社員育成など業務範囲はもっと広いはずです。
大企業は社員数も多いため、職種をさらに細分化してバリューチェーンの一部のみを担当しているケースが大半です。

ただ規模をズラすとなると、スタートアップであれば人事の募集に対して採用だけでなく、その社員の入社関連の事務作業や労務・給与管理、また中途採用など現職よりもスコープを広げた業務の募集であることが大半です。

もし現時点で次に進みたい企業があるのであれば、募集要項を確認し、自身の経験で不足している部分があれば、現在の会社で不足している業務について聞いてみたり、会議に出させてもらったりしてみましょう。

なんとなくわかると実際にやったことがあるでは雲泥の差があります。

パターン③:同規模で職種と業界をズラす

規模は変えずに業界(ex.自動車)もしくは職種(ex.営業)をズラすパターンです。
こちらのブログは大企業出身者に向けてブログを書いているので、必然的に大企業→大企業ということになります。

業界をズラす

同業種であれば、第二新卒に該当するかをまず確認してみてください。
またあなたが新入社員のときに手厚い研修を受けたように、社会人マナーと合わせて業界に特化した研修を受けている同年代の新入社員があなたのライバルになります。

自社の社員を育成するのではなく、外部から採用するメリットを面接で伝える必要があります。

バリューチェーンが近い場合であれば、現職で得た知識やスキルは応用できますのでアピールしましょう。
例えば化学メーカーに入社していた場合、より上流の原料メーカーへ、より下流の素材や最終製品メーカーに転職する場合が該当します。

全くの畑違いの業界への転職を志望する場合は、転職理由に納得性がないと「うちもすぐに辞めるんではないか」と思われてしまいます。

現職で学んだこと、なぜいま転職をしたいのか、なぜそれがこの会社なのかを明確に整理する必要があります。

職種をズラす

パターン①と同様です。
未経験職種への転職になりますので、まずは自社内での異動を検討してみましょう。

一刻も早く現職を辞めたい場合は、一種のアピールとして資格取得も有効かもしれません。
実務にそのままいきるわけではないですが、志向性があります、基礎はありますという最低限のアピールにはなります。

実際に転職を成功させた人の転職理由

転職理由ランキング

出典:コロナ禍、20代の転職理由ランキング 3位は「企業・業界の先行き不安」、2位は「休日や福利厚生」、1位は……

就職情報サイトなどを運営する学情が21年1月の調査結果です。
コロナ禍ということもあり、現職の不安や更なる給与アップなどが上位です。
コロナ以前の18年の調査においても給与への不満、福利厚生や会社の将来性など上位項目自体に違いはないようです。

出典:みんなが退職を考えたきっかけは?転職理由ランキング2018<年代別>doda

ランキングの背景を考察する

やはりコロナということもあり、リモートワークへの移行や待遇面で項目に変動があったのかと思いましたが、3年前の調査を見てもそれほど順位の変動はありませんでした。
ということは転職をしたいという気持ちや動機は、外部環境にあまり左右されないということです。

ただコロナ禍以前は「なんとなく、できたら転職したい」という温度感だった動機が、コロナ禍によって加速することは考えられるでしょう。

「他にやりたい仕事がある」が顕著ですが、アルバイトやインターンの経験、実際の就職活動でも数回会社に行ったり、社員と会話したりしただけで入社を決めているので、仕事のギャップが全くないという人は皆無でしょう。

まだ若いし、人生100年時代だし、ということでファーストキャリアを全うすることが当たり前という意識も薄れていることから「他の仕事や会社も経験してみたい」と思うことは至極当たり前です。

テレワークに移行したことによって通勤時間がなくなり、終業後のなんとなくの飲み会が少なくなりました。

結果として家にいたり、一人で過ごしたりする時間が長くなったことに起因して、今まで以上に転職や社外の情報を得ることができる時間が相対的に増えました。コロナ禍により転職のオンライン面接も加速し、終業後に面接をするということも一般化してきました。

今まで転職はしたいなぐらいの人もコロナ禍を機に、軽い気持ちでオンライン面接ぐらいしてみるかという人が増えたのではないでしょうか。

面接で絶対に聞かれる転職の理由、どうやって答える?

面接ではどうやって聞かれる?

必ず質問されることは以下の3点です。

他の質問もありますが、いずれの質問もこの3つの枝葉の質問であり、この3点について明確に、自分の言葉で整理をしておけば面接であたふたすることは避けられます。

  • なぜ転職をしたいか
  • なぜいま転職をしたいか
  • なぜその転職先が自社なのか

この3点に集約されます。

この問いに明確に、自分の言葉で答えられますか?
答えられないのであれば意図を考え、自分の動機を探り、1段階も2段階も深堀りすることを勧めます。

質問の意図は?

なぜ転職をしたいか

これは現職を辞めようとしている理由、転職に対する動機やイメージを確認するための質問です。
面接官も採用するのであれば自社で活躍してほしいと思っていますし、何より長く働いて会社に成果を還元することを期待しています。

またこれは完全にあなたが持った「転職をしたい」という感情なので、伝えたいことが適切に相手に伝えられているかということの初期チェックにもなります。営業職を志望するのであれば、自分のことも適切に説明できないのに、製品を顧客に対し適切に説明することはできませんよね。

現職に不満がある場合は、つい真っ先に不満が思いついてしまいそうですが、その気持ちを一旦抑えて整理してみてください。
他人の悪口を聞いて良い気分にならないのと同様に、会社ではなくあなたの印象も悪くなってしまいます。

なぜ不満に感じているのかを考えてみてください。

  • 給与が低い → 自身のパフォーマンスを正当に評価されるような競争環境にチャレンジしたい
  • 働く環境に不満がある(土日が休みではない、サービス残業)→ 自分の生活の主導権を握りたい

ネガティブをそのまま伝えるのではなく、ネガティブを解消してどのようなことを得たいかを考えてみてください。
得たことによって会社に何を還元できるかまで言語化できればベストです。

面接官も「何か嫌なことがあって転職をしたいのだろう」ということはもちろん理解しています。
そのネガティブを自分なりに解釈してネガティブが解消されればどうなるのか、どうなりたいから転職を検討しているのかを伝えることができれば面接官へのイメージが異なることは明白でしょう。

なぜいま転職をしたいか

20代の大企業勤務のみなさま宛にこのブログを書いているので、この質問はマストでされるでしょう。

「まだ若いしまだまだ今の会社でできることがあるかもしれないよ?」

「もう少し経験を積んだらより方向性が決まるかもしれないよ?」

なぜいまの動機があやふやだと上記のような返答が来るでしょう。
まだ若いし現職でもまだまだできることがあることは理解しているが、それでも転職をしたい理由を考えましょう。

例えば・・・

  • 20代のうちに2社を経験して自身のキャリアの幅を広げたい
  • 今は営業だけど、バックオフィスを経験し、ビジネスを理解したい(現職では異動が難しい理由も添えて)
  • 30歳で起業をする目標がある、そのためには次の会社で○○を習得したい

なんとなくではなくて、明確になぜいま転職をしたいのかを答えられるように準備をしましょう。
これもあなただけの独自の理由であるべきです。

なぜその転職先が自社なのか

就職活動と同様ですが、なぜ転職志望先が自社なのかも明確な回答が必要です。
数多企業がある中でなぜ志望するのかです。

次のステップ別のパターンともリンクしますが、就職活動と同レベルの動機では厳しいです。
就職活動では実務経験もない学生が考えた志望理由なので、

  • 御社の会社理念が〜
  • 会社説明会やOB訪問で感じた御社の雰囲気が〜
  • グローバルトップのシェアを持っている○○事業が〜

などのちょっとHPを見たり、正直使い回し可能な理由であったりと面接官が多少目をつぶるような内容でした。
しかし今あなたは就職活動を乗り越え、社会人として数年実務を経験し、実際に働いているわけです。

上記のような就活生が考えたレベルの理由だと、現職で何を学んでいるの?勉強していないの?と思われかねません。
取引先とやりとりをしたり、自社内での交渉をしたりしていることでしょう。
営業やマーケティング、人事、経理など部署に属して専門性を磨いていることでしょう。

そこで得た知識やスキル、学生時代と変化した自身の思考を持って、なぜその会社を志望するのかを考え抜きましょう。

本当の理由は言うべき?

給与が低い、家庭があるのに土日は出勤、長時間勤務でヘトヘトだ

みなさんが最初に転職をしたいと思った正直ネガティブな動機もあるでしょう。
どこの一流企業でも全く不満に思うことがないことはないので、ネガティブに思うことがあることは至極当たり前です。

ただネガティブな感情を直接的な表現で面接官に伝えてしまうと、決して良い印象を与えられるわけではありません。
また嘘をついてありきたりな理由でオブラートに包むのも良くないです。

では本当の理由を言うべきなのか?

結論伝えるべきですが、言い換えて伝えるべきです。

ネガティブなことによってどのような損失や害があるか、転職によってネガティブが解消されたらどのようなメリットがあるか、メリットを会社にどのように還元できると考えているかまで整理して伝えてみましょう。

まとめ:大企業にいても転職が必然となった背景

本ブログでは転職において必ず聞かれる3つの質問と転職をタイプ別に分類して、どのようなアクションを取れば良いのかをまとめました。

なぜ大企業に入社をしたのに転職を考える必要があるのか、その背景を本ブログのまとめとします。

大学時代はインターンや海外留学、難関資格の取得。
就職に有利になると思って良い大学に入るために努力した大学受験。
大企業に入れば安泰だと思って今まで努力を重ねてきたことでしょう。

まさか転職なんて考えることはないと思っていたのに、あなたは今このブログを読んでいます。

仕方がないことです。
なぜなら、高度経済成長やバブルのときとは全てが異なっています。

20代〜30代は安月給でも40代〜50代になれば、同期で肩を揃えて管理職になる。
60歳定年時代はだいたい40年近く働く中で、前半は若さを武器に働き、金銭ではなく経験を積む。
後半は培った経験とスキルを武器に管理職として金銭的メリットも享受する。

そんないわば日本モデルは幻想となってしまいました。
では今はどうなっているか。

Lynda GrattonのLife Shiftが提唱するような人生100年時代です。
また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で急速なデジタルシフト。

大企業であっても今までのように悠長な経営はできなくなっています。

毎年一定数の新卒採用をして10年〜15年育成し、企業の幹部へと育ってもらう。
YouTubeやTikTokのような動画広告、デジタルマーケティング、クラウド、SDGsなど。
一昔前には概念すらなかったような業務や職種がここ数年で生まれています。

今までのような企業経営では立ち行かなることは自明です。

では各企業が何をしているか。
リストラや新卒採用の中止、ボーナス支給をやめ内部留保、即戦力の外部人材の採用
プロ経営者のような要職へのヘッドハンティングです。

今の会社のボードメンバーを見てください。
生え抜き社員はどの程度ですか?

海外のように転職が今まで以上に当たり前になります。
就社ではなく本当の意味での就職、いわゆるジョブ型雇用です。

あなたの専門性は何ですか?
ぼくも経験がありますが、大企業に新卒入社すると専門性の意識が薄まります。
企業の母体が大きいが故に業務が最適化され、サプライチェーンの一部のみを業務領域とします。

例えば人事部でも新卒採用のみなど。
本来人事部であれば、入り口の採用からオンボーディング、労務、給与計算、福利厚生など従業員に関する全てを管掌しています。

ただわたしが担当したのは新卒採用だけ。
労務/給与計算/福利厚生について質問をもらっても、同じ人事部の別担当に聞いていました。

そして数年担当したら人事とは全く関係ない部署への異動。
会社はジョブローテーションを謳い「さまざまなことを経験させてあげる」とメリットのように伝えていますが、結局は労働力の再配置に過ぎません。

大企業の仕事は誰がやっても一定の成果が出るように最適化されています。
悲しいですがこれは事実です。

もしあなたが転職を少しでも考えて「自分が抜けたら業務が回らなくなる」と思ったら大きな勘違いです。
スーパースターやトップセールスが抜けても会社は回ります。

この事実は覚えておいてください。

独立起業しない限り、社会の歯車であることは確定しています。
会社に属すという意識ではなくて今の会社で何が学べて何が吸収できるか、それが自分の人生にとってどんなメリットがあるかという意識を持ってください。

わたしは何も知らずに就職しました。

高校までは野球一筋、大学では高校までの反動でThe大学生のようなバイト・ゼミ・サークルの生活。
就職活動で一念発起するものの「働いてみないと適職もわからない」とある意味冷めていました。

で、実際に就職してみると最初は

  • 会社ってこんな感じなんだ〜
  • お、ドラマで見たことあるような会議
  • 新幹線や飛行機で出張に行くと仕事してる感出るな〜

など感じていました。

しかし、大企業だと実際の価値提供の現場に立ち会うことは少なく、この会社で自分が働く意味がわからなくなります。
でもそれが大企業なんです。

安定的な業績を継続的に出し続けるために圧倒的なシステム(=ビジネスモデル)が確立しているのです。
それは個人のスキルやノウハウに依存せず、一定の労働力を投下すれば一定の成果が出る仕組みです。

会社のためではなく、自分の今と将来のために転職を考えることは大事です。

  • 社外を知り自社に持ち込むことも自社にメリットをもたらします
  • 自分の専門性とは?と自問し続けることで自社に貢献できる業務の質・量が増えます

いますぐに転職をするしないではなくて、転職という選択肢を持つことは自社と自分にWin-Winの関係をもたらします。

転職を思い立った動機の整理、転職のタイプを考えてきました。
次は一回の転職ではなくて、その先も見据えたキャリアプランを考えていきましょう。

【VUCA時代を勝ち抜く】転職を考えたときに考えたい将来のキャリアプラン4選